Zeebra、中学校でラップ授業 ヒップホップ文化の浸透に感慨「すごい時代になった」

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ヒップホップ・アーティストのZeebraが13日、東京・渋谷区の広尾中学校で同校の3年生クラスを対象に特別授業「日本語ラップ講座」の特別講師を務めた。

やや緊張した面持ちで教壇に立ったZeebraは「音楽の授業でラップを教えるなんて…すごい時代になったなと思います」と喜びをかみしめた。

 

 今回の授業は、幅広いジャンルの校外有識者を招いた特別授業の一環として実施。

ラップの魅力を伝えるべく、自ら実演して初歩的な韻の踏み方を指導しながら、生徒たちにも「じゃあ、自分の名前やニックネームを使って、韻を踏みながら自己紹介してみよう」と呼びかけるなど、和やかな雰囲気で授業を進めていった。

 

 生徒の作品の完成度の高さに「オォー」といった感嘆の声も上がる中、50分の授業が終了。

Zeebraは大役を務め終え「先生って、ずっと立っていると疲れますね」と照れ笑いを浮かべつつ「中学生のシャイだったりするところで、ギリギリのところでの授業だったんですけど、何とかなったかなと思います。思っていたよりも、グイグイ来てくれましたし、スゴく上手いものもありました」と手応えをにじませた。

 

 フリースタイルMC(即興ラップ)バトル番組『フリースタイルダンジョン』(テレビ朝日)をはじめとした、最近のラップブームについては「あの番組でやっているようなMCバトルブームが来ていて、高校生のラップ選手権とかもある。韻の踏んだ言葉同士の戦いみたいなものをわかって観ている子も多いので、言葉の作り方みたいなものが注目されているなと思います」と力説。

 

今後の展望に関しても「韻を踏むことによる、謎の説得力みたいなものを感じて、きょうも歓声が上がっていたんだと思うので、その辺をどんどん楽しんでもらえたらうれしいです。それぞれの立場から言える言葉もあるから、ラップは言論みたいなところもあると思っているので、今後も時間がある限りこのようなことをやっていきたいです」と目を輝かせていた。