大統領への怒り頂点へ、韓国で史上最大のデモ
ソウル中心部、市役所前の広場。地鳴りのように響くのは、国民の怒りの声です。
矛先は、政治スキャンダルに揺れる朴槿恵(パク・クネ)大統領。
大統領の退陣を求めるデモは、ついに韓国史上最大の16万人規模に膨れ上がりました。
デモ参加者の声
「朴槿恵政権を退陣させるためにここに来ました」
「じっとしていられなかった。テレビを見ているだけでは申し訳ない」
警察官も2万5000人が動員され、厳戒態勢となっています。
ソウルでは、先週末も10万人規模の抗議デモが開かれたばかりで、このときは大勢の市民が道路にあふれ、都心の交通に大きな障害が出ました。
「100万人近い人が街に出ています。大統領は最後まで粘っていても、悲惨な形で国民の力で引きずり下ろされるということを自覚すべきです」
(デモ主催者)
「国民の皆様に深く謝罪します」
(韓国 朴槿恵大統領 4日)
渦中の朴大統領。一連のスキャンダルは、親友の崔順実(チェ・スンシル)容疑者に国家機密を漏らしていたことが判明したことを発端に噴き出しました。
大統領の支持率は急落し、2週連続で5%を記録。20代にいたっては、ついに支持率ゼロになるなど、若い年代の反発が際立っています。
強まる退陣の圧力は、朴大統領の目にどのように映っているのでしょうか。